掌・短編集
今際の回想
暗がりの赤い大地に倒れ伏す友の傍らには、彼を介抱しようとしながらも、如何ような処置を施せばよいのか考えあぐねた様子の政務官が膝を突いていた。彼は青ざめた顔を上げ、「エリアス様」と私の名を呟いた。
彼らの元へと駆け寄った私は、横たわる友――ヘルムートの姿を眺め見て、政務官に下がるよう言った。私は掌をヘルムートの血で汚れた口元へと翳したが、呼吸をしている様子はない。胸元へ耳を寄せると、鼓動は聞こえる。
私はヘルムートの顔を上向かせ、気道を確保した。そして彼の薄く開いた口をこじ開け、舌を指で押さえ、喉奥に詰まっているであろう血を吸引した。濃い血液の味が口内に満ちるなり、ヘルムートの鼻から血が噴き出す。私は彼の口から離れた。自分の口中に溜まった多量の血液を赤い大地へ吐き出す。
息を吹き返したヘルムートは咳き込む。損傷を受けた臓器は、恐らくその度に悲鳴を上げたことだろう。私は「ヘルムート」と、彼の名を呼んだ。口端から零れた血液を手の甲で拭いながら。
名を呼ばれたヘルムートは、力なくも目蓋を上げた。咳は落ち着き、呼吸は苦しげながらも安定を取り戻す。次第に彼の瞳の焦点も合いはじめ、やがて「エリアスか」と、ヘルムートは私の姿を認め呟いた。
私は焦っていた。早急に適切な処置をしなければ、彼の命は失われる。それは確実だった。外から見える傷ならば、この何もない場所であっても手当てのしようはある。しかし、体の内側に負った傷に対して何ができるというのか。王属騎兵という職に就いている以上、負傷の機会は少なくない。一通りの応急処置の方法は頭に入れてあるものだ。しかし、内臓への大きな損傷への対処法は無きに等しい。それは多分、ヘルムート自身も分かっているだろう。自分の体のことだ。
「月が見えるな」と、ヘルムートが言う。彼は既に死を覚悟したのだと、私は感じた。私は空を見上げた。青白い満月が我々を見下ろしている。この場所で暗雲が晴れることは無いと聞いていたが、珍しいことはあるらしい。彼の死にゆく場所が暗黒の世界でなくてよかったと、私は思った。政務官は沈黙しながらも、ヘルムートを見つめている。彼は孤独に死にゆくこともない。
ヘルムートが瞳を伏せる。「昔のことを思い出す」と、彼は呟いた。
*
当時、まだ設立されて間もなかった王属騎兵団の人員となるべく、俺は訓練候補生としてリディの学舎に居た。当時の俺はまだ二十歳の若者だった。
友人を作ることは苦手ではない。こちらに来て間もなく、俺は何人かの同志とつるむようになった。
一年目の秋、昼も近い晴れた日のことだった。次の講義場所へ友人たちと移動中だった俺は、前の講義室への置き忘れに気が付き、一人引き返していた。時間に追われていたので近道をしようと、普段は使わない道を通った。だが、それが後々まで俺の人生に関わる人間との出会いのきっかけになるなどとは、この時は全く想像していなかった。
建物の影から、不穏な話し声が聞こえた。俺は急いでいたものの、好奇心によって足を止めた。様子を窺いに道を逸れ、刈られたばかりの青臭い芝を踏んだ。
そこには五人の若者がいた。正確に言えば、四人と、それに対するように向かい合う一人だ。
俺は直感的に、これは喧嘩に違いないと思った。その瞬間、俺は次の講義の時間が迫っていることを忘れた。息を潜め、彼らの様子を観察することに意識を集中させる。もし暴力沙汰となった場合は、一人の方に加勢してやろうと思った。暴力を禁じられているこの場所で喧嘩となるからには、きっとそれなりの理由があるのだろう。しかし、四対一というのが公平だとは思えなかった。
俺は物陰から様子を見、耳をそばだてた。話しているのは四人組の方ばかりだ。対する一人の方は壁に背を預け、腕を組み、瞳を伏せて黙り込んでいる。そういった態度のせいだろう、四人組の語調は次第に強くなっていく。無理もないかもしれない。俺だって大して親しくもない相手にああいった態度で話を聞き流されれば、少し気分が悪くなる。
だが、四人組の主張に対して同意する気には全くならなかった。彼らの主張というのは、やっかみでしかなかったからだ。どうやらあのすかした態度の男は成績上位者らしく、四人組の方はそうではない。むしろその焦りの滲む口調から想像するに、近々落第生として学舎を追われかねないところにいるようなのだ。最後の悪あがきというのか、一矢報いて去ろうというのか。この学舎は、規則を守らず能力の不足した者を、容赦なく排除するところだということは、彼らも承知しているはずだが。それでも、あの四人が手を出すのも時間の問題に思える。
俺は彼らの体格差に注目した。四人の方はそれなりに長身で、身幅があった。筋骨逞しいのが、制服の上からでも窺える。少なくとも、彼らは体格には十分に恵まれている。対して、すかした男は細身だった。身長は俺よりもいくらか低いだろうか。若く見えるので、まだ伸びしろがあるのかもしれないが。とにかく、現時点ではあの男の体格は不安要素の強いものだった。
俺は考えた。成績上位者とは言っても、座学を考慮に入れた結果であって、実技演習のみを評価した場合はさほどのことはないのではないかと。それならば、あの四人組が脅しに賭けるのにも納得がいかないわけではない。
そのように俺が思案していた最中に、四人の方が動いていた。拳を握り、細身の男に向かっていく。俺は「まずい」と口走っていた。そして物陰から踏み出していた。
だが、俺が瞬きをしていた間に、一人が地面に倒れ伏していた。俺は状況を理解するのに三回ほど瞬いた。倒れているのは体格の良い男の一人だった。細身の男は模範的な形を示しながら、大柄なやつを見下ろしている。
残りの三人が悪態をつき、細身の男へ一斉に襲いかかった。しかし、彼らは華麗としか言いようのない捌きを受けて、細身の男に一矢を与えることもなく昏倒した。
細い男の視線が、駆け出そうとしてそのまま静止していた俺の目とかち合う。俺は我へと返った。
男は足元の巨体を跨いで、俺の方へと歩み寄ってくる。俺は無意識に、わずかばかり身構えてしまった。
そして俺の前に立った男だが、そいつは先程でかい男どもをなぎ倒したばかりだと言うのに息一つ乱してはいなかった。
「見ていたな。正当防衛だっただろう。証人になってくれないか」
男は言った。深い青の瞳が、有無を言わせない雰囲気を秘めながら俺を見つめてくる。俺は頷くしかない。
「名を教えてくれ」と、男は更に言った。俺は答えようと口を開けたが、そのとき背後から「ヘルムート!」と大声で名を呼ばれ、危うく跳び跳ねてしまいそうになった。
声のした方へと恐る恐る顔を向ける。声の主が誰なのかは想像がついていた。そして、俺の想像は残念なことに外れなかった。次の講義を行う教官の一人が、険しい表情で硬い足音を立てながら、俺をめがけてやって来ていたのだ。
俺はこの時になって、次の講義の開始時間をすっかり過ぎてしまっていることに気がついた。
女教官の怒鳴り声が晴天の下に響く。
「いつまで経っても来ないからと見に来てみれば、こんなところで油を売っていたなんて! 忘れ物とやらはどうしたの! よろしいかしら、あなたは学級の主席なのよ。もっとその自覚を持って行動してくれないと困ります!」
そこまで一息でまくしたてた教官は、俺の後ろに立つ男に気づき、そしてその更に後ろの方で倒れている四人の男たちにも気が付いたようだった。彼女の表情が、より険しさを増した。
「これはどういったことなのかしら。暴力行為は謹慎、最悪退学処分よ」
彼女は俺と、俺の後ろに立っている男――彼女にとっては生徒の一人だが――を交互に見た。
「俺は見ていただけですけれど」俺は言い訳がましく聞こえる事を承知で、しかし事実であったのでそのように言った。「先に手を出してきたのはあいつらの方で、この――」俺は俺の背後に立ちっぱなしの男を前に引きずり出して続けた。「彼は自衛として応じただけでした。その結果があれというわけですが」
教官は険しい表情のまま、俺が引っ張り出した男の方を見つめた。
「ではあなた、生徒番号と名前」
「二〇七四番、エリアスです」
なるほど、“エリアス”というのかと、俺は無言で反芻した。そして、名を聞かれて答えていなかったことを思い出したが、教官が大声で叫んでいたので伝わっているだろうと考えた。もしまだ関わることがあるのなら、その時あらためて名乗ればよい。
エリアスに臆する様子はなかった。事実、彼は何も責められるようなことはしていないのだから、彼の態度は正しいと思った。そういった様子だったので、教官も俺の主張が正確であるという考えを強めたようだった。俺が普段品行方正にしていたのも大きいと思うが。
「ではエリアス、教官室に来なさい。詳しく話を聞きます。ヘルムートあなたもね」
「分かりました」
俺たちは同時に返事をした。俺はなんとなくそれが気恥ずかしく感じたが、横目で見たエリアスにそういった様子はなかった。まあ、俺とてこの程度の感情を顔に出すほどの正直者ではなかったのだが。
教官室で、俺は事の次第をできる限り詳細に話した。エリアスもまた、彼の視点で事情を語っただろう。隣で彼の話を聞いていたが、どうやらあの四人組がエリアスに対しああいった態度を取ることは初めてではなかったらしい。偶々、今回は俺が通りがかっていて、偶々今回は手を出してきた、という事らしい。今までは言葉による攻撃のみだったようだ。
教官は俺たちの話を真摯に受け止めてくれた。
「あなたが倒した四人だけど、たしかに護身術を受けた形跡しか見られないのよね。彼らの方からも話は聞くけれど、あなた――エリアスに対する処罰は無いと思います。あの子達を呼ぶから、二人は向こうで待っていて」
教官は部屋の隅に置かれた長椅子を指し示した。俺たちは言われた通りにその場所へ向かい、座った。
「災難だったなあ」
長椅子近くに席を持つ事務官が、上体をひねってエリアスに同情を示した。すると、その隣の彼の同僚が顔をこちらに向ける。
「暴力は禁止だって言っているんだけどな。どうしたってここには気性の荒いのが集まりやすい。こういう喧嘩は時々あるんだよ。まあ、今回はお前さんに上手くあしらって貰ったんで、相手方も大事にはならんだろうがな」
エリアスを襲おうとして失敗に終わったあの四人が、教官に呼ばれてやって来た。彼らは教官に質問されるよりも前に口々に話していた。言い訳のようだった。
教官はしばらく彼らの自己弁護に黙って付き合っていたが、突如机を激しく叩いた。四人の肩が大きく跳ね、身を竦ませた彼らは言葉を止めた。
「貴様らがエリアスに勝てない理由などごく単純なことだ! 貴様らに努力か才能か、そのいずれもかが不足しているせいだろう! 嫉妬にかまけて暴力を振るおうとするなど、思慮と冷静さも欠如している。これもまた王属騎兵の重要な資質だと教えているはずだが、貴様らは我々の講義を真面目に受けているのか? 学ぶ気がないなら立ち去れ! 今の貴様らを訓練候補生としてここに置いておくための理由は無いぞ!」
「怖いなあ」
事務官が、候補生を叱責する教官を横目に、笑みを浮かべながら呟いた。
そして教官は四人に対して二週間の謹慎を言い渡した。四人は肩を落とし、別の教官に連れられて寮へと向かった。
「もういいよ」と、教官が俺たちを手招いた。俺たちは再度、教官の前へと立つ。
「あなたは不服かもしれないけれど、今回はこれで手打ち。ただ、次繰り返したら、彼らは退学かもね」
教官はエリアスの肩を叩きながら言った。
「ヘルムートも、あまり余計なことに首を突っ込まないようにしなさいよ」
俺はそう念を押され、そして俺達は教官室の外に出された。
結局、俺達は一時限分の授業に出ることができなかったし、既に昼休憩の時間となっていた。せっかくなので、俺はエリアスを昼食に誘った。エリアスは愛想の良いやつではなかったが、俺の誘いを断らなかったところからして、別に付き合いが悪いというわけではないのだと理解した。
なんとなく察してはいたが、エリアスに友人らしい存在はこの学舎にはいないようだった。たしかに、無愛想で口数も少ないようだし、近寄りがたい雰囲気はあるだろう。だが、実際に話してみれば、決して気難しいやつではない。聞き手に回りがちらしいのは確かなようだが、反応は返ってくる。
「お前は、どうして騎兵を目指そうと思ったんだ?」
賑やかな食堂で共に昼食を胃に収めながら、俺はエリアスに訊ねた。
「家庭の事情ってやつだな。ここでは珍しくもないだろうが」エリアスは答えた。
「なるほどな。たしかにそういう奴は多い」
俺はあまり深く掘り下げるべき話題ではないと感じた。俺自身があまり訊かれて答えやすい話題というわけでもない。別の話題を探そうと俺は肉を口に入れた。しかし、俺の気に反して、エリアスは続けた。
「弟妹が三人いるんだが、父親が若い女と蒸発してしまった。若い――俺と大して歳も変わらないような……。全く、情けない男だ」
「お前、歳は幾つなんだ?」俺は訊ねた。
「十八だ」
「じゃあ、俺の二つ下か。騎兵の収入目当てってことだな。俺の連れ合い達も大体収入目当てだよ」
「お前は違うのか」エリアスが訊ね返してくる。
「勿論、金のこともあるぞ」
俺は答える。その先を続けようとして、しかし俺はあまり人に聞かせるべきことではないと思い留まりかけた。だが、エリアスが自らの事情を話して聞かせてくれたことに対して、俺が答えないのは公平ではないと感じ、続けることにした。
「俺は教会育ちなんだ。先に言っておくが、教会での生活が不満だったわけじゃないぞ。けれど俺は騎兵になって――できれば近衛になって、俺を捨てた親を見返してやりたいと思ったんだ。捻くれてるだろう?」
俺はこの、くだらない理由を語ることで湧き上がった羞恥心を誤魔化すために笑った。
だが、エリアスは眉間にしわを寄せた。
「近衛か。なら、お前とは争うことになりそうだ」
エリアスは俺を見て、そして挑戦的に口角を上げた。
俺はこの一見して無愛想な男が見せた表情に、胸元がざわめくのを感じた。俺はエリアスに対抗して、彼に負けないほどの挑発めいた笑みを向けてやった。
その後、訓練候補生の期間を終え、試験を経た俺は訓練生へと昇級した。俺の友人たちの多くは学舎を去って行ったが、エリアスは俺以上の成績を残し、難なく昇級した。
エリアスと俺はいつも主席と次席を入れ替わりながら、切磋琢磨し、最終的にはエリアスが主席、俺が次席という結果で訓練生を卒業した。
俺は第一騎兵団、エリアスは第二騎兵団に配属され、そこで四年ほどの時間を過ごした。
そして、俺が二十八歳、エリアスが二十六歳のとき、揃って近衛騎兵へと任命された。俺たちはルートヴィヒ王子に付き従う護衛となった。
エミル王が崩御された後、少年王となったルートヴィヒ様と共に、アシュタールの戦地へも赴いた。
俺たちはそれぞれ家庭を持った。同じ教会育ちの女と俺は結婚し、ややして一人の男児が生まれた。俺に子ができた頃、エリアスもまたリディの娘と婚姻を結んだ。彼もまた、一人の男児をもうけた。
俺たちの子は今、俺達と同じように王属騎兵への道を選び、その地位を手に入れた。エリアスの息子リーンハルトは、歴代最年少にして近衛騎兵に任命され、現在は父と共にダーヴィット王子に付き従っている。
*
「お前は本物の……、生まれついての天才ってやつなんだと思っていた。子にも受け継がれるほどのな」血液が絡まる喉を鳴らして、ヘルムートは言った。「才能ってのは、努力する力も含めてだ。だが、俺はずっと、お前がそうまで強くあれた理由が分からなかった。……家族ができてからだ。お前を支えたもののなんたるかを、理解することができたのは」
ヘルムートは深く息を吐き、そして吸った。彼は目線を合わせようと跪く私の瞳を、強く見つめ返してきた。
「ロゼを頼まれてくれるだろうか。ヒューベルトは、あいつも兵士だからな……。ただ、ロゼはきっと悲しむ。あいつは俺が騎兵になると言い出したとき、あまりいい反応をしなかった。……心配性なんだ」
私は迷うことなく頷いた。ヘルムートの表情が和らぐ。安心したのだろうか。
「友人らしい友人がいないお前の、友であることが誇らしかった」
ヘルムートは瞳を伏せ、言った。彼の言う通りだ。私には彼以外に親しいと呼べる友人などいない。仲間はいるが、それが友であるとは限らないのだ。
ヘルムートが誂うような笑みを私に向けた。慣れ親しんだ表情だ。感情が表に出にくい私に対して、彼はよく笑った。この表情も、もうじきに見られなくなるのだろう。私の目頭に熱いものが込み上げてきて、私は顔を伏せた。
私が涙を流しかけていることにヘルムートは気づいたらしかった。彼は笑う。満ち足りたような声だった。
ルートヴィヒ王が静かに近づいて来られた。私はヘルムートの上体を起こし、側の岩に背をもたれさせた。もはや、ヘルムートは痛みを感じていないようで、姿勢を変えてやってもうめき声一つ漏らしはしなかった。
ヘルムートは右手をもたげ、私の左手を握った。「これで別れだな。先に英雄王の元へ行っているぞ」
私は顔を上げた。赤らんだ瞳のことなど忘れ。私は友の最後を見届けねばならない。
ルートヴィヒ王がヘルムートの前に膝をつかれる。私は横へ退いた。
ヘルムートは折れた自らの剣を王へと差し出した。その行為の意味するところは、忠誠の放棄であり、王に付き従う義務の放棄である。そして、それに対する裁きを受ける覚悟の表明だ。
王は静かに首肯された。「これまで、よく尽くしてくれました」と、感謝の言葉をヘルムートへ賜われた。
私はルートヴィヒ王が幼少であられた頃を思い出す。彼の少年時代を知る者が、この世にどれほど居るであろう。数少ないその内の一人が、今まさに、彼の手によって葬られようとしている。
ヘルムートが差し出した剣の残骸を、王は受け取り、そして私へと手渡された。私はそれを受け取る。この剣は、ヘルムートの魂だ。
王が双剣の片割れを抜き、それを両手で構えた。彼の力であれば、片手であっても人の首を落とせる。これは王の、忠臣に対する敬意の表明であると、私は理解した。
掲げられた剣先に、月光が光る。
ヘルムートは瞳を閉じた。
しかし、私は友の最期を見届ける。王が剣を振るう。私は瞬きすることなく、友の首が落ちるのを見届けた。
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